12月4日のアスターの動向、10円付近で推移

2023.12.04

12月4日13時時点のアスター(ASTAR)の価格は10円付近で推移している。

前週末1日の米国株式市場のダウ平均は294.61ドル高(+0.82%)と続伸。11月ISM製造業景況指数が予想を下回り金利の低下に連れた買いが強まった。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受け、利上げ終了観測が一段と強まり相場は続伸。終日堅調に推移し終盤にかけ上げ幅を拡大した。ナスダックは反発、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は前週末比113.44円安の33318.07円と続落でスタートした。その後は、マイナス圏での推移となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆5200億ドル(Coin Market Cap)と前週末から増加した。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新して右肩上がりで推移している一方で、主要取引所の出来高は減少に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.6%で推移している。

アスター(ASTAR)は2023年に入って暗号資産相場の盛り上がりとともに2月には高値15円まで急騰した。ただ、4月後半から軟調に推移して6月に入ってSECのPoSコインに対する規制発言を受けて一時4.8円台まで急落。その後は、買い戻しが優勢となり6.5円付近まで回復、全体相場がさえない中8月後半には一時9.9円まで上げ幅を広げた。9月以降は利食い売りが優勢となったものの、ビットコインや主要アルトコインの上昇に連れ高となり13円まで回復した。直近は8円台後半まで値を下げたものの、12月に入って10円台で推移している。

Astar Networkは日本発のパブリックブロックチェーンである。開発を主導するステイクテクノロジーズは9月、イーサリアムのレイヤー2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」の提供予定を発表した。「Astar zkEVM」提供にあたり、ポリゴンラボと協業し、ゼロ知識証明を活用した「Polygon CDK」によって開発されるようだ。「Astar zkEVM」は、アスターネットワークの相互運用性に加え、高度な処理能力・拡張性・安全性・UXを実現できるという。ガス代については、テストネットにおいてはイーサ(ETH)を用いる。そのほか、Polychain、Crypto.com Capital、などの大手暗号資産ファンド、Ethereum及びPolkadotを創業したGavin Wood氏、などから資金を調達している。ガバナンストークンである「ASTR」は、大手仮想通貨取引所のBinance、OKEx、バイナンスUS、などに上場している。

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