2月1日のビットコインの動向、FOMC結果発表控えて動意の乏しい展開

2月1日13時時点のビットコインの価格は3,000,000円水準（Zaif）で推移している。

1月31日の米株式市場でダウ平均は368.95ドル高（+1.09％）と反発。10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため、米連邦準備制度理事会（FRB）の利上げ長期化懸念が後退し、買い戻しが先行。良好な企業決算や長期金利の低下に伴うハイテク株の買い戻しも相場を一段と押し上げた。ナスダック総合指数は+1.67％と大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は156.3円高からスタート。ハイテク株を中心に買いが先行する中、寄り付き直後に27547.67円（220.56円高）まで上昇。ただ、米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表を前に積極的に買い上がる向きは少なく、戻り待ちの売りも相まって徐々に上げ幅を縮める動きが続いている。

前日のコインベースは4.13%高。マイクロストラテジーは2.46%高。暗号資産市場全体の時価総額は1兆504億ドル（Coin Market Cap）と前日からほぼ横ばい推移。ビットコインのハッシュレート（採掘速度）は最高値付近で推移しており、マイナーの収益も右肩上がりに回復している。一方、主要取引所の出来高は反転の兆しを見せているが大きく回復しているわけではない（Blockchain.com）。

本日のビットコインは300万円台（Zaif）で推移。始値301万円台でスタート、その後は売り買いが交錯して安値298万円、高値303万円と小幅なレンジで動意の乏しい展開が続いている。ローソク足は上下に髭を伴う陰線を形成しており、テクニカル面でもこう着感が漂っている。RSI（相対力指数）は70でいまだに加熱感が残る水準。

FOMCでは、予想通り0.25ポイントへの利上げ幅縮小が決定されそうだ。一方、FOMC後のパウエル議長の会見はタカ派な内容になると予想されている。議長の会見内容がタカ派になることは大方織り込み済みで、パウエル議長がこれまでにない程の強気なタカ派な姿勢を見せるか、FOMCで予想外の0.5ポイントの利上げでもない限りは、明日のFOMCイベントは波乱なしが予想される。ただ、週末に米雇用統計や米供給管理協会（ISM）の非製造業（サービス業）景気指数を控えている中、FOMC後の短期的なあく抜け感を狙ってリスクを取りにいく必要もなさそうだ。株式市場の決算シーズンを横目に、個別暗号資産の動向に注意しながら焦らずに構えたい。

※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA

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