2月9日のビットコインの動向、FRB高官の発言受け投資家心理悪化
2023.02.09
2月9日14時時点のビットコインの価格は2,970,000円水準(Zaif)で推移している。
8日の米株式市場でダウ平均は207.68ドル安(-0.60%)と反落。経済状況が予想よりも強いことを理由に、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が相次いでインフレ制御のための追加利上げの必要性を主張したため、金利高を警戒した売りが先行、そのまま終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-1.67%と大幅に反落。米株安を引き継いで日経平均は153.06円安からスタートすると、取引開始直後27424.69円(181.77円安)まで下げ幅を拡大。ただ、為替の円高進行が一服している中、押し目買いも入り、一進一退が続いている。
前日のコインベースは1.98%安。マイクロストラテジーは2.79%安。暗号資産市場全体の時価総額は1兆490億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じており、主要取引所の出来高は前週から横ばい推移を継続(Blockchain.com)。
本日のビットコインは297万円台(Zaif)で推移。始値303万円台でスタート、その後は売り優勢の展開となり300万円を下回った。暗号資産市場でもFRB高官などのタカ派発言が投資家心理にネガティブに働いているようだ。
前日のFRB高官のタカ派発言を振り返る。FRBのウォラー理事は「インフレとの戦いは長引きそうで、政策金利は現在の一部の予想よりも一層高い水準に一段と長くとどまる可能性がある」との見解を示した。また、クックFRB理事も「利上げはまだ終わっていない。政策金利を十分に景気抑制的な水準に維持する必要がある」と発言。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は「インフレを確実に2%に回帰させるためには、十分に景気抑制的な政策スタンスを数年間維持する必要があるだろう」とコメント。あと1-2回の利上げで打ち止めになると考えている市場に対して、暗にその予想を超える利上げ継続があり得ることを示唆していると捉えられる。
今後、年内の残りの利上げ回数が3回以上になることなどを本気で織り込みにいく展開になれば、株式市場には調整余地が残されているといえる。株式市場で大きな下落が起きると、暗号資産市場にも影響が波及する可能性があるため、来週14日に発表される米1月消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標には引き続き警戒が必要だ。
※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA
======
※当サイトにおいてお客様に提供されるニュース、データ及びその他の情報(以下、当情報)は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の推奨やアドバイス、勧誘を目的としたものではありません。暗号資産取引に関する意思決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
※当情報を掲載しているページから、当情報を作成している法人(以下、当情報作成者)が運営するサイトに遷移します。
※当情報は、暗号資産に関する専門知識を有する当情報作成者が収集・作成していますが、その正確性や完全性について、当情報作成者及び当社が保証するものではありません。当情報の利用によって生じうるいかなる損害について、本情報作成者及び当社は一切の責任を負いません。
※当情報は、予告なしに内容が変更または廃止されることがあり、また当情報作成者及び当社は更新する義務を負いません。
※当情報は、お客様の利便性を目的として当情報作成者のサイト以外の外部サイトへのリンク(参照先URL等を含み、以下「外部サイト」)を表示する場合があります。お客様が当情報に基づいた行動について、当情報作成者及び当社は一切の責任を負いません。お客様が外部サイトの利用を行う際は、当該外部サイトが定める各規約に従ってください。
※当情報作成者によって提供されたいかなる見解または意見は、当情報作成者自身のその時点における見解や分析であって、当社の見解・分析ではありません。
※当情報の著作権は当情報作成者その他の権利者に帰属しますので、無断での当情報の転載・複製を固く禁じます。
【株式会社フィスコの概要】
会社名:株式会社フィスコ http://www.fisco.co.jp/
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2482 号
加入協会: 一般社団法人 日本投資顧問業協会
所在地:東京都港区南青山五丁目 13 番 3 号
設立日:1995 年 5 月 15 日
代表者:代表取締役社長 狩野 仁志
事業内容:金融機関、投資家、上場企業を支援する各種情報サービスの提供
======