3月12日のビットコインの動向、1060万円付近で推移

2024.03.12

3月12日14時時点のビットコイン(BTC)の価格は1060万円付近で推移している。

週明け11日の米国市場のダウ平均は46.97ドル高(+0.12%)と反発。重要インフレ指標の発表を控えた長期金利の上昇を嫌気したが、ソフトランディング期待を受けた買いにダウは持ち直し、終盤にかけプラス圏を回復し相場を支えた。一方、ナスダックは金利高や半導体セクターの利益確定売りが継続しプラス圏を回復できなかった。まちまちで終了した米株市場を横目に、日経平均株価は軟調に推移している。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆7100億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新した一方で、主要取引所の出来高は急増している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.7%で推移している。

ビットコインは1月1日に599万円を付けて以降、ビットコイン現物承認への期待感から右肩上がりに推移していた。1月11日に米証券取引委員会(SEC)が11件全てのビットコイン現物ETFの承認を正式発表すると、価格は707万円まで急騰。ただ、その後は事実売りが広がり軟調に推移、23日には一時572万円まで下落した。2月末以降はビットコイン現物ETFへの流入が続き上げ幅を大きく広げ日本円で1000万円を突破、その後もアップデートを控えるイーサリアムの上昇も追い風となり、米国市場ではドル建ての史上最高値69000ドルを突破した。直近も買い優勢の展開が続いて1065万円まで上昇して史上最高値を更新している。

本日は2月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、市場の注目を集めている。ビットコイン現物ETF承認が決まり重要イベントは通過しているが、次の大きなイベントはビットコインの半減期となる。次回の半減期まで約39日となっており、報酬は3.125枚に減少する。半減期前後には価格が大きく動く可能性もあるため、引き続き注目が集まりそうだ。

筆者一覧

 
人気の記事

最近の記事

SNSでシェアする

タグ一覧

ピックアップ