9月27日のトロンの動向、12.5円台で推移

2023.09.27

9月27日10時時点のトロン(TRX)の価格は12.5円台で推移している。

前日26日の米国株式市場のダウ平均は388.00ドル安(-1.14%)と反落。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が年内あと1回の利上げの必要性に言及したほか、JPモルガンのダイモンCEOが金利上昇のリスクを警告したため金利高を警戒した売りが広がった。その後発表された9月消費者信頼感指数や8月新築住宅販売件数が予想を下回ったためスタグフレーション懸念も強まり、一段安となった。ナスダック総合指数は大幅反落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、本日の日経平均は下落スタートとなった。その後はマイナス圏での推移となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆455億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.9%に上昇している。

1月25日にZaifに上場したトロンは、3月に安値7.4円をつけたが、9円台まで値を戻す動きを見せると5月以降も買い優勢の展開となり高値11円まで上昇した。SECの規制発言などを受けて6月10日には暗号資産市場全体が軟調に推移、トロンも9.4円まで下落した。ただ、リップル社への有利な判決が証券性を指摘されていたアルトコインへの追い風となり、7月には13円まで上昇した。その後は利食い売りが広がり10円台まで下落したが、直近は13円台まで回復している。本日は12.5円でスタートした後、小動きとなっている。

トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。米国の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスUS(Binance.US)は18日、トロンの上場を廃止した。

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