4月12日のビットコインの動向、400万円到達も重要指標発表控え上値は重い、BTCドミナンスは48%超え
2023.04.12
4月12日16時時点のビットコインの価格は4,010,000円水準(Zaif)で推移している。
11日の米株式市場でダウ平均は98.27ドル高(+0.29%)と4日続伸。ディフェンシブや景気循環株の買いに支えられて上昇して始まった。その後、イエレン財務長官が信用縮小の兆候が見られないと金融混乱の悪化回避を示唆、米国経済が並外れて強いとの見解を示したためダウ平均は堅調に推移した。一方、重要インフレ指標の発表を控えた警戒感やNY連銀のウィリアムズ総裁の追加利上げへの言及を受けて金利が上昇したため、ハイテクは終日軟調に推移、ナスダック総合指数は-0.43%と続落した。前日のコインベースは6.14%高、マイクロストラテジーは6.26%高と急騰した。
ダウ平均の上昇や為替の円安を追い風に日経平均は62.56円高からスタート。景気後退懸念の緩和を背景にバリュー(割安)株など景気循環株を中心に買いが入る中、早々に28000円を回復すると、その後も堅調に推移。前引けにかけて騰勢を強めた後は、今晩に発表を控える米3月消費者物価指数(CPI)を前に後場はほぼ様子見となったが、この日の高値圏での堅調推移が続いた。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆2211億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は反転して再度上昇傾向にある一方で、主要取引所の出来高は引き続き右肩下がりに推移している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48.8%に達しており、昨年6月以来の高水準となった。
本日のビットコインは始値401万円台でスタート、その後は高値407万円まで上げ幅を広げたものの上値は重かった。前日11日に昨年6月ぶりに終値で400万円を回復、ドル建てでは30,000ドル台に乗せた。本日は、今晩米国で3月消費者物価指数(CPI)の発表や3月開催のFOMC議事録公表を控えており、様子見ムードが広がり買い進む動きは限定的だった。また、イーサリアムの上海アップグレードを控えており、明日の明け方の値動きには注意しておきたいところだ。
そのほか、ビットコイン大量購入で知られる米上場企業マイクロストラテジーが投資したビットコイン(BTC)が含み益となった。同社は2020年から2年にわたって14万BTCを取得しており、1BTC当たり平均2万9803ドルが取得価格とされていた。心理的な節目となる3万ドルを突破し、ビットコインのロングポジションの含み損が解消されたようだ。