4月6日のビットコインの動向、小幅なレンジでもみ合う展開

2023.04.06

4月6日16時時点のビットコインの価格は3,690,000円水準(Zaif)で推移している。

5日の米株式市場でダウ平均は80.34ドル高(+0.24%)と反発。ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を下回り、追加利上げへの警戒感が後退したが、クリーブランド連銀総裁が利上げ軌道維持を支持したことで一時ダウ平均は下落に転換した。一方、景気後退に備えたデイフェンシブ銘柄の買いが下支えし、プラス圏を回復。他方、ハイテクは需要鈍化懸念から終日軟調で、ナスダック総合指数は-1.06%と3日続落した。前日のコインベースは2.81%安、マイクロストラテジーは2.72%安と下落した。

米ハイテク株安を受けて本日の日経平均は224.12円安からスタート。朝方は売りが先行し、一時27500円割れとなった。一方、為替の円高進行が一服したことで買い戻されると、その後は27500円を回復。しかし、アジア市況が軟調だったことに加え、祝日の関係で米雇用統計の発表前では今週最後となる米国市場の取引を今晩に控える中、リスク回避の動きが再燃し、後場は再び下げ幅を拡大。結局、取引終盤に27427.66円(385.60円安)とこの日の安値を付け、そのまま27500円割れで終えた。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1944億ドル(Coin Market Cap)と前日からほぼ横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は反転して再度上昇傾向にある一方で、主要取引所の出来高は右肩下がりに推移している(Blockchain.com)。

本日のビットコインは始値369万円台でスタート、その後は高値372万円、安値366万円と小幅なレンジでのもみ合い展開となっている。大きく上昇した3月とは異なり、新年度相場入りしてからのビットコインの値動きはやや冴えない。米国債利回りが一段と低下している一方で、景気後退の可能性から投資家心理が悪化している可能性がある。

ビットコインを多く保有しているマイクロストラテジーが2,930万ドル(約38億円)相当の暗号資産ビットコイン(BTC)を追加購入したことが発表されてもなお、積極的に買い進む動きは限定的となっている。同社の保有量は140,000BTCに及び、総供給量2100万BTCの0.66%に達した。本日は、祝日の関係で米雇用統計の発表前では今週最後となる米国市場の取引を控えており、株式市場と同様にリスク回避の動きが再燃している可能性がある。セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言も控えているため、米時間の値動きには注意しておきたい。

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※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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