6月14日のコスモスの動向、買い戻し優勢も戻りは限定的

2023.06.14

6月14日13時時点のコスモス(ATOM)の価格は1200円水準(Zaif)で推移している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆603億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばい推移となっている。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度右肩上がりに推移して最高値更新を継続、主要取引所の出来高は増加傾向を維持している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.1 %で推移している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともに2月初旬にかけてATOMも上げ幅を広げた。2月9日に年初来高値1990円をつけた後、3月中旬に1400円台まで下落。2月末から3月初週にかけて全体相場と同様に売り優勢の展開となり1300円まで値を下げた。その後は1300円台から1700円台の範囲内でもみ合う展開となり、直近まで1510円付近で小動きとなっていた。ただ、6月に入り、米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産投資家心理は悪化、暗号資産市場全体が軟調に推移した。また、BNBやステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)のほか、コスモス(ATOM)も有価証券に該当すると判断されて1000円台まで急落。その後は買い戻しが広がっているが、戻りは限定的となっている。

コスモスは、レイヤー1のブロックチェーンでネイティブトークン「ATOM」を持つPoS銘柄である。TCP/IPをモデルとした相互運用性プロトコルであるIBCを介して通信し、安全なデータと価値の移転を行うソブリンブロックチェーンのエコシステムである。2023年3月15日にLambdaアップグレードが完了した。ATOMステーカーはコンシューマーチェーンが生成したトークンや手数料の一部をステーキング報酬として享受することができるようになる。

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