6月20日のドージコインの動向、買い優勢も戻りは鈍い

2023.06.20

6月20日13時時点のドージコイン(DOGE)の価格は8.8円(Zaif)で推移している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆772億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばい推移を継続している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭して右肩下がりに推移しており、主要取引所の出来高もやや減少している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.5 %まで上昇している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともに2月初旬にかけてドージコインも13円台まで上昇した。その後、3月中旬にかけて軟調に推移したが、4月初週にイーロン・マスクがTwitterのシンボルである「青い鳥」アイコンをドージコインのシンボルである「柴犬」のカボスちゃんに変更したことが引き金となり急騰、再度13円台まで上昇した。ただ、買いは続かず4月中旬に10円台まで下落、5月には10円台でのもみ合い展開となた。ドージコインも、SECの規制動向を受けて8.0円まで下落、その後はやや買い戻しが優勢となっているが戻りは鈍く、本日は安値8.8円台で推移している。

ドージコインは、インターネットで有名な柴犬をマスコットとしたミーム型暗号資産である。創設者のBilly MarkusとJackson Palmerは、Dogecoinプロトコルを構築する際、Bitcoinがシルクロードやダークウェブとの関連が強調されており、そのような暗号資産分野をDogecoinによって風刺しつつ面白いものを作れば、大衆向けに普及させられるのではないかと考えたようだ。Dogecoinは、LuckycoinとLitecoinのフォークで、マイニングアルゴリズムはScryptoを採用している。発行上限は元々1000億DOGEであったが、現在は無制限となっている。イーロン・マスクによるツイートは、影響力の大きさからドージコインやビットコインなど暗号資産相場の価格形成に波及することがある。

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