6月22日のフィスココインの動向、一時150円台まで回復

2023.06.22

6月22日13時時点のフィスココイン(FSCC)の価格は140円水準(Zaif)で推移している。

前日21日の米国株式市場のダウ平均は102.35ドル安(-0.30%)と続落。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で年内の追加利上げが必要と再表明したため、警戒感から売りが先行。一方、証言内容は新味に欠け、材料出尽くし感から金利が伸び悩むと株価は下げ幅を縮小、ダウ平均は一時プラス圏を回復した。ただ、金利先高観に伴うハイテク売りが全体の重しになった。ナスダック総合指数も大幅続落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を受けて、日経平均は137.13円安からスタート。指数寄与度の大きいハイテク・グロース株を中心に売られるなか、軟調に推移している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1806億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩下がりの推移を継続しており、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると51.1 %まで上昇している。

2023年に入って右肩上がりで上昇してきたビットコインやほかのアルトコインとは対照的に、フィスココインは右肩下がりの展開が続いていた。1月1日の始値275円を付け、3月中旬に160円付近で下げ渋ると、4月初旬にかけては堅調に推移した。ただ、その後は再度売り優勢の展開となりじりじりと下げ幅を広げ、5月は138円台で横ばい推移を継続。直近では、米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産市場全体が軟調に推移するとFSCCも連れ安となっていた。ただ、14日から買い戻しが広がり一時151円まで上昇した。21日には売り買いが交錯して長い下髭を伴う陰線を形成、その後は140円台で推移している。

FSCC の利用範囲の拡大とDApps及びDeFiの概念を活用した新規ビジネスの創造を目指しているFDAPは現在、第28回FSCC レンディングを募集している。第 28 回貸出は、6月27日まで申込を受け付けており、今回の貸借料の総額は 45 万円を予定。現在の貸借料率は 28.17%となっている。また、6月15日にはFSCCレンディングの経過開示を発表している。6月14日時点で395,021.87111529FSCC(浮動枚数に占める割合4.9%)となったようだ。そのほか、フィスコは、3月に投資情報サイト「フィスコ web」に Learn to Earn 機能を実装し、5月には獲得したポイントと FSCC を交換できる機能を実装した。

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