12月27日のビットコインの動向、買い優勢も引き続き上げ幅は限定的

2022.12.27

12月27日10時時点のビットコインの価格は2,250,000円水準(Zaif)で推移している。

週明け26日の米国株式市場はクリスマスの振替で休場。欧州市場も休場で手掛かり材料難にかけるなか、日経平均株価はプラス圏で推移している。中国の入国制限緩和によるインバウンド(訪日外国人)の回復期待が東京市場で関連銘柄の支えとなっている。また、東京市場では、新興市場での押し目買いが積極化しており、値動きの軽い中小型株に幕間つなぎの物色が向かっている。

暗号資産市場全体の時価総額は8,130億ドル(Coin Market Cap)と前日からほとんど変化せず。海外勢の多くがすでにクリスマス休暇などに入って全体的に商いが薄いなか、年末ということもあり引き続き盛り上がりに欠けている。Blockchain.comのデータでは、ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は9月の水準まで値を下げており、ビットコインのヒストリカル・ボラティリティ・インデックスも低水準で推移している。そのほか、BitKeepという自己管理型ウォレット関連のハッキングで計800万ドル相当が流出、マイニング企業BIT Mining Limitedが今月上旬に発生したと発表しており顧客から70万ドル相当、会社資産から230万ドル相当が流出したという。

本日のビットコインは、225万円台(Zaif)で推移。ビットコイン価格は223万円台から225万円台の非常に小幅なレンジでの推移が続いており、Zaifでの出来高も低調となっている。クリスマス休暇や年末という要因が取引参加者を減少させているが、年明けの1月4日には先日開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨が公開されるため、これを警戒して様子見姿勢が強まっている可能性もある。暗号資産の冬が到来しているが、ボラティリティが低下している現在のタイミングを使って、次の上昇相場への備えや来年の相場動向を考える時間に費やしておいた方がよさそうだ。

※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、50日MA、100日MA

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