2月10日のビットコインの動向、クラーケンステーキングサービス停止受けて投資家心理悪化

2023.02.10

2月10日14時時点のビットコインの価格は2,970,000円水準(Zaif)で推移している。

9日の米株式市場でダウ平均は249.13ドル安(-0.73%)と続落。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の逼迫緩和の思惑が強まったことで買いが先行。しかし、リッチモンド連銀のバーキン総裁が利上げ継続の必要性を強調し、金利が再び上昇すると下落に転換。また、来週の米消費者物価指数(CPI)を前にした警戒感からの売りも強まり、下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.01%と続落。一方、為替の円安に加え、主力企業の好決算を好感した買いを背景に、日経平均は126.9円高からスタート。断続的な買いが入る中、午前中ごろには27814.02円(229.67円高)まで上値を伸ばした。その後は騰勢一服となり、後場からは上げ幅を縮小する展開となっている。

前日のコインベースは14.13%安。マイクロストラテジーは9.76%安。暗号資産市場全体の時価総額は1兆161億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じており、主要取引所の出来高は再度下落しつつある(Blockchain.com)。

本日のビットコインは287万円台(Zaif)で推移。始値297万円台でスタート、その後は売り優勢の展開となり286万円まで値を下げた。強い米雇用統計が発表されて以降、FRB高官からのタカ派発言が連日で続いており、暗号資産市場でも投資家心理にネガティブに働いている。また、米SEC(証券取引委員会)から証券法違反で起訴された暗号資産取引所クラーケンが、ステーキングサービスをSECと和解した上で停止した。これを受けてアルトコインが急落、ビットコインも連れ安となった。

クラーケンは、米国ユーザー向けのステーキングサービス提供停止と3000万ドル(約39億円)の制裁金を支払うことで合意したようだ。次期アップグレードまで出金ができないイーサリアム(ETH)は対象から除くと説明しており、米国以外のユーザーにはステーキングサービスの提供を継続していくと強調したという。ステーキングの規制については従来も議論されてきたが、今回はゲンスラー委員長が直接動画で指摘した。PoWの代表であるBTCには直接関係ない話だが、市場全体が下落したことで軟調な展開となっている。規制の観点からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)銘柄を避けて動く暗号資産投資家もいるなか、これを機にPoW銘柄を調査してみてもよさそうだ。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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代表者:代表取締役社長 狩野 仁志
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