2月15日のビットコインの動向、イベント通過も方向感つかめず

2023.02.15

2月15日14時時点のビットコインの価格は2,940,000円水準(Zaif)で推移している。

14日の米株式市場でダウ平均は156.66ドル安(-0.45%)と3日ぶり反落。米1月消費者物価指数(CPI)が前年比で予想を上回ったため、金利上昇に伴う売りで始まった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官が根強いインフレの制御のためには事前に想定されていた以上の利上げが必要になる可能性に言及したこともあり、利上げ長期化懸念も重しとなった。一方、ハイテク株には押し目買いも入り、底堅く推移してプラス圏を回復、ナスダック総合指数は+0.57%と続伸した。日経平均は83.24円高からスタート。しかし、米CPIの上振れや米長期金利の上昇が警戒される中、寄り付き直後から伸び悩み、前場中ごろからはアジア市況の下落や時間外取引のナスダック100先物の軟化などを背景に失速、マイナス圏での軟調推移が続いている。

週明けのコインベースは4.66%高、マイクロストラテジーは8.78%高と大幅に上昇した。暗号資産市場全体の時価総額は1兆268億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇に転じて最高値付近まで近づく一方、主要取引所の出来高は引き続き下落傾向にある(Blockchain.com)。

本日のビットコインは294万円台(Zaif)で推移。始値295万円台でスタート、その後は安値291万円台まで値を下げた後買い戻しが広がり高値296万円まで値を広げた。ただ、値幅は小さくこう着感の強い推移が続いており、いまだに方向感は出ていない。暗号資産はCPI発表前にネガティブな材料が相次ぎアルトコイン中心に軟調に推移していたことで、米1月CPI発表後は一定の安堵感をもたらした。ただ、今後の米CPIの上振れや米長期金利の上昇が警戒される中、投資家心理は大きく改善してないようだ。

さて、前日発表された米1月消費者物価指数(CPI)は総合で前年比+6.4%(12月:+6.5%)と小幅に鈍化も、予想(+6.2%)を上回った。食品・エネルギーを除いたコア指数も前年比+5.6%(前月:+5.7%)と僅かに鈍化も予想(+5.5%)を上振れた。前月比では総合で+0.5%と予想(+0.5%)に一致も12月(+0.1%)からは加速。コア指数も前月比+0.4%と予想(+0.4%)一致にとどまったが、12月(+0.4%)と同様に加速が続き、モメンタムの鈍化は確認されなかった。1月CPIについては本日の「ランチタイムコメント」で詳細に解説されているので、是非参照していただきたい。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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