10月30日のイーサリアムの動向、26万円台で推移

2023.10.30

10月30日10時時点のイーサリアム(ETH)の価格は26万円台で推移している。

前週末27日の米国株式市場のダウ平均は366.71ドル安(-1.12%)と大幅続落、S&P500は49.54ポイント安(-1.18%)と続落、ナスダック総合指数は47.41ポイント高(+0.38%)と反発。アマゾンやインテル決算を好感したが、ダウはマクロ経済への懸念が重しとなり終日軟調に推移した。ナスダックは利上げが終了に近づいたとの思惑や決算を好感した買いが続き堅調に推移。しかし、終盤にかけてイスラエル軍がガザ地上部隊拡大するとの報道を受けて相場は失速した。まちまちとなった米株市場を横目に、日経平均は前週末比328.21円安の30663.48円と大幅反落でスタート。その後はマイナス圏での推移となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆2700億ドル(Coin Market Cap)と増加傾向にある。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度右肩上がりで推移し、主要取引所の出来高も増加傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.0%で推移している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており4月17日に年初来高値28万円をつけた。5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となったが、6月に入って米証券取引委員会(SEC)のPoS銘柄への規制発言を受けて、イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落した。その後は買い戻しが広がって再度28万円台まで回復したが、8月に入って再度軟調に推移。9月には23万円を割って一時22万円台まで下落した。直近はビットコインの急騰に連れ高となって、27.9万円まで回復、その後は26.8万円台の高値圏で推移している。本日は26.9万円でスタートした後、小動きとなっている。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、830万ETHで前月より増加、出金が530万ETH、入金が1360万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、1.2万ETHとなっており、出金が6860ETH、入金が1.9万ETHで、新規にステーキングを実施するユーザー・出金するユーザーともに減少してきている。ステーキングのAPRは3.58%で推移。

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