8月1日のコスモスの動向、1270円で小動き

2023.08.01

8月1日10時時点のコスモス(ATOM)の価格は1270円水準(Zaif)で推移している。

前日31日の米国株式市場のダウ平均は100.24ドル高(+0.28%)と続伸。月末の調整に伴い、まちまちで寄り付いた後、金利が上下するなか動意に乏しく売り買いが交錯した。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了に近づいたとの見方が根強いほか、今週発表されるアップルなどの主要ハイテク企業の好決算を期待した買いが下支えし、引けにかけて強含んだ。ナスダック総合指数も続伸、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、1日の日経平均は120.09円高の33292.31円と続伸して取引を開始した。その後は上値の重い展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1793億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.9%で推移している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともに2月初旬にかけてATOMも上げ幅を広げて一時2000円まで上昇した。ただ、5月末にかけてじりじりと下げ幅を広げ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制動向を受けて、BNBやポリゴン(MATIC)のほか、コスモス(ATOM)も有価証券に該当すると判断されて1000円台まで急落した。その後は、XRPが部分的判決によってデジタルトークンとしてのXRP自体は有価証券ではないと判断され、仮想通貨取引所での一般投資家への販売は有価証券に該当しないことが下された。これを受けて、証券性を懸念されていたアルトコインへの買い戻しが広がった。ただ、戻りは限定的で、直近はやや軟調に推移している。

コスモスは、レイヤー1のブロックチェーンでネイティブトークン「ATOM」を持つPoS銘柄である。TCP/IPをモデルとした相互運用性プロトコルであるIBCを介して通信し、安全なデータと価値の移転を行うソブリンブロックチェーンのエコシステムである。2023年3月15日にLambdaアップグレードが完了した。ATOMステーカーはコンシューマーチェーンが生成したトークンや手数料の一部をステーキング報酬として享受することができるようになる。

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