9月25日のビットコインの動向、388万円台で推移

2023.09.25

9月25日14時時点のビットコイン(BTC)の価格は388万円台で推移している。

前週末22日の米国株式市場のダウ平均は106.58ドル安(-0.31%)と続落。長期金利の上昇が一段落したが、9月サービス業や総合PMI速報値の悪化を嫌気した。ハイテク株は金利の低下で堅調に推移したが、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて終盤にかけ下落に転じた。原油高や年内の追加利上げの可能性、政府機関閉鎖の可能性や自動車労働組合(UAW)のスト継続リスクが警戒さて相場の戻りは鈍かった。ナスダック総合指数は小幅続落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、本日の日経平均は上昇スタートとなった。その後はプラス圏での軟調推移となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆414億ドル(Coin Market Cap)と前週末からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭するも右肩上がりで推移、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.9%に上昇している。

2023年1月から月足で陽線を4か月続けて形成したビットコインだが、5月は陰線を形成。6月に入ってSECのバイナンスやDefi関連銘柄への規制強化を受けて暗号資産市場全体が軟調に推移した一方で、6月後半には米資産運用大手ブラックロックがビットコインETFを申請したことを皮切りに450万円まで急騰した。7月は利食い売りが優勢となり陰線を形成、8月も軟調に推移した。9月に入って買い手優位の状況が続くも、380万円から400万円台の間で推移している。

本日のビットコインは始値394万円でスタート、その後は売り優勢の展開となっている。直近ではバイナンスへのビットコインの大量流入が明らかになり売り圧力が示唆されていた。また、米連邦準備理事会(FRB)が9月FOMCで金利据え置きを発表したものの、次回以降の会合での1回の利上げ可能性や長期的な金利維持を示唆して、ビットコインの上値抑制要因になっている。そのほか、ブロックチェーン分析企業Arkhamは23日、大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが約3.7兆円(250億ドル)相当のビットコイン(BTC)準備金を保有しているという分析を発表した。

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