6月6日のビットコインの動向、主要アルトコインに連れて大幅下落

2023.06.06

6月6日14時時点のビットコイン(BTC)の価格は360万円水準(Zaif)で推移している。

前日5日の米株式市場でダウ平均は199.9ドル安(-0.59%)と3日ぶり反落。債務上限問題の解決や利上げ一時停止観測が下支えしたが、先週末の大幅高を受けた利益確定売りが優勢だった。5月ISM非製造業景気指数が予想外に悪化したことや米当局が大手銀の資本要件を引き上げることを検討しているとの報道も投資家心理を悪化させた。ナスダック総合指数は-0.08%と3日ぶり小反落。米株安や再び140円を割り込んだドル円を受け、日経平均は229.06円安からスタート。一時283.56円安まで下落したが、その後は急速に切り返してプラス圏に浮上。後場からもじりじりと上げ幅を広げている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆912億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭するも高値圏で推移、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると47.3%で推移している。

2023年1月から月足で陽線を4か月続けて形成したビットコインだが、3月以降は360万円台から410万円台のレンジ内でもみ合っていた。5月は陰線を形成して終了しており、6月に入ってからも軟調推移が継続、現状は2か月連続で陰線を形成している。

本日のビットコインは始値374万円台でスタート、その後は売りが優勢となり安値357万円まで下げ幅を広げた。米国時間に米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産投資家心理は悪化、暗号資産市場全体が軟調に推移した。また、BNBやステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)、コスモス(ATOM)、など主要アルトコインが有価証券に該当すると判断された。SECのゲンスラー委員長は「ビットコイン以外の暗号資産は全てSECの管轄下にある証券である」との主張を繰り返してきていたが、ビットコインはアルトコインの下落に連れ安となった格好。バイナンスはSECと正面対決する姿勢を示しているが、今後の動向に注目が集まっている。

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