7月31日のイーサリアムの動向、27万円台で小動き

2023.07.31

7月31日10時時点のイーサリアム(ETH)の価格は27万円水準(Zaif)で推移している。

前週末28日の米国株式市場のダウ平均は176.57ドル高(+0.50%)と反発。個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが予想以上に鈍化しインフレ鈍化傾向を再確認したため買いが先行。また消費の堅調さも確認され、ソフトランディング(軟着陸)期待も買い材料となった。金利の低下でハイテク株の買いも再燃しナスダックは大幅反発、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、7月31日の日経平均は前週末比369.60円高の33128.83円と反発でスタート。その後は上げ幅をじりじりと広げる展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1881億ドル(Coin Market Cap)と前週末から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで推移する 一方で、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.7%で推移している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており4月17日に年初来高値28万円をつけた。5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となった。ただ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産市場全体が軟調に推移した。イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落。ただ、その後は買い戻しが広がって再度28万円台まで回復、7月以降は26万円から28万円のレンジでもみ合い展開となっている。本日は26.5万円でスタートした後、小動きとなっている。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、561万ETHで前月より大幅増、出金が386万ETH、入金が946万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、2万ETHで、出金が1.1万ETH、入金が3.1万ETHとなっており、新規にステーキングを実施するユーザーが引き続き増加している。ステーキングのAPRは5.52%で推移。

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